台風には強いが、地震には弱い。日本の伝統的な「重い瓦屋根」が、1階の寝室を容赦なく押し潰す物理的な理由。
Share
ご実家や、今お住まいの木造住宅を見上げてみてください。 その家には、昔ながらの立派な「瓦屋根」が乗っていませんか?
黒々とした瓦が整然と並ぶ日本家屋は、風格があり、いかにも頑丈そうに見えます。 実際に、これらの家は日本の風土に合わせて作られており、「台風」の強風で屋根が飛ばされないよう、あえて重く造られています。昔の大工さんは、重みで建物を上から押さえつけることで安定性を保つという設計思想を持っていました。
しかし、その「重さ」こそが、巨大地震においては最大の弱点であり、時には住人の命を奪う凶器に変わってしまうという残酷な事実をご存知でしょうか。
頭上の「大型トラック」
一般的な木造住宅(約30坪)の瓦屋根の重さを計算したことがありますか? 瓦そのものの重さに加え、瓦を固定するための「土(葺き土)」も含めると、その総重量は「約4トンから6トン」にも達すると言われています。
これは、大型トラック1台分、あるいは普通乗用車が3〜4台分、常にあなたの家の頭上に乗っているのと同じ状態です。
地震が発生し、地面が激しく横に揺れた時、この「頭上の重さ」が牙を剥きます。 物理の「振り子の原理」を想像してください。 細くて古い棒の先に、重い鉄球がついている状態です。棒の根本を揺らすと、先の重い鉄球は大きく、激しく振り回されますよね。
これと同じことが、あなたの家で起こります。 重い屋根が激しく左右に揺さぶられることで、建物の重心が大きく振られ、そのすべての負荷が「1階の柱や壁」に集中するのです。
1階が消滅するパンケーキクラッシュ
築数十年の木造住宅の柱は、長年の湿気やシロアリ被害によって、あなたが思っている以上に強度が落ちている可能性があります。
そこに、数トンの屋根が大きく揺れる「ねじれの力」が加わるとどうなるか。 1階の柱は、その負荷に耐えきれずに「バキッ」と一斉に折れてしまいます。
柱が折れれば、2階と、その上の重い瓦屋根は、重力に従って真っ逆さまに落下してきます。 1階部分が完全に押し潰され、サンドイッチのように平らになってしまうこの現象を、「パンケーキクラッシュ」と呼びます。
もし、その潰された1階の寝室で、あなたが寝ていたら。 「机の下に隠れる」といった人間の動作や反射神経では、数トンの落下物から身を守ることは不可能です。
300万円の屋根リフォームか、足元の要塞か
このリスクを根本から解決するためには、重い瓦屋根を撤去し、軽くて丈夫な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)に葺き替える「屋根の軽量化リフォーム」が必要です。建物の重心を下げることで、地震の揺れ幅を劇的に小さくすることができます。
しかし、これには足場を組む大掛かりな工事が必要となり、一般的に150万円から300万円もの費用がかかります。
「地震は怖いけれど、屋根の葺き替えに数百万円は出せない」 そうやって、頭上の巨大なリスクを知りながらも、不安な夜を過ごしている方が大勢いらっしゃいます。
そこで、発想を切り替えてください。 「上の重さを軽くする」のが予算的に無理なら、「下で受け止める強度を圧倒的に上げる」のです。
落下してくる数トンを跳ね返す鉄骨
日心製作の「TETUNOMA(鉄の間)」を1階の寝室に導入する最大の意義は、まさにこの「パンケーキクラッシュ」から生存空間を死守することにあります。
TETUNOMAのフレームは、ビル建設に使われるJIS規格の構造用鋼材で作られており、建築学教授の立ち合い圧縮試験で「120トン」の荷重に耐えることが証明されています。
屋根と2階部分が落下してくる衝撃荷重は凄まじいものですが、それが数トン、あるいは十数トンのエネルギーであったとしても、120トンの耐荷重と粘り強さを持つこの鉄骨フレームを完全に押し潰すことはできません。
家全体が崩れ落ち、瓦礫の山になったとしても。 TETUNOMAの下に確保された約1㎥の空間だけは、まるで強固なカプセルのように残り続けます。
伝統の家
を諦めないための選択肢
愛着のある立派な瓦屋根の家を、壊す必要はありません。 高額なリフォームローンを組んで、今の生活に無理を強いる必要もありません。
ただ、1階の寝室のベッドを「鉄の要塞」に変えるだけ。 それだけで、頭上の重さに対する恐怖から解放され、安心して深い眠りにつくことができます。
重い屋根の下で暮らす、すべての木造住宅にお住まいの方へ。 物理的な脅威には、精神論ではなく物理的な強度で対抗してください。 その頼もしいフレームの構造と、圧倒的な安心の理由は、こちらからご覧いただけます。
