余震で家は倒壊する?繰り返す地震と「眠れない夜」から考える寝室の耐震対策

余震で家は倒壊する?繰り返す地震と「眠れない夜」から考える寝室の耐震対策

余震で家は倒壊する?繰り返す地震と「眠れない夜」から考える寝室の耐震対策

大きな地震が起きたあと、「とりあえず家は倒れなかった」と安心したくなるかもしれません。でも、地震は一度で終わるとは限りません。

数時間後。翌日。その次の日。そして、眠っている深夜にも、再び強い揺れが来ることがあります。さらに、一度大きな揺れを受けた住宅は、地震前とまったく同じ状態とは限りません。だから大地震のあとは、「最初の揺れに耐えたから、もう大丈夫」ではなく、その後も強い地震が起こる可能性を考えて行動することが大切です。

熊本地震では、約36時間で震度6弱以上が7回

繰り返す強い地震の代表的な例が、2016年の熊本地震です。4月14日21時26分。熊本県熊本地方で、最大震度7を観測するM6.5の地震が発生しました。

しかし、これで終わりではありませんでした。約28時間後の、4月16日1時25分。今度はM7.3の地震が発生し、再び最大震度7を観測しました。さらに、4月14日21時26分から、4月16日9時48分までの約36時間で、震度6弱以上の地震が7回発生しています。内訳は、震度7:2回
震度6強:2回
震度6弱:3回です。わずか1日半ほどの間に、非常に強い揺れが何度も繰り返されました。

4月末までに震度1以上は1,079回

熊本地震では、その後も地震活動が続きました。気象庁によると、4月14日の最初の震度7から、4月30日15時までに、震度1以上を観測した地震は1,079回。大きな地震が起きたあと、数回揺れて終わる。という状況ではありませんでした。

特に重要なのは、最初の大きな地震が、その一連の地震活動の中で最大とは限らないということです。熊本地震では、4月14日のM6.5の地震より、その約28時間後に発生したM7.3の地震の方が規模は大きくなりました。

大地震のあとに、「一番大きな地震はもう終わった」と決めつけることはできません。

能登半島地震では、1か月で1,878回

2024年の能登半島地震でも、非常に活発な地震活動が続きました。ここは、以前の記事から数字が更新されています。

気象庁は当初、2024年1月の震度1以上の地震を1,558回としていました。しかし、地震があまりにも多く、当時すべてを正確に分けて解析することができていなかったため、その後あらためて精査が行われました。そして2026年3月、気象庁は数字を修正。2024年1月に震度1以上を観測した地震は、1,878回だったことが確定しました。

当初の集計より、320回も増えています。それだけ、能登半島地震では短期間に非常に多くの地震が発生していたということです。

「その後の地震だから小さい」とは限らない

大地震のあとに続く地震を、一般には「余震」と呼ぶことがあります。すると、「最初の地震より小さいもの」というイメージを持ってしまうかもしれません。

でも、熊本地震のように、あとからさらに規模の大きな地震が発生することもあります。能登半島地震でも、気象庁は、強く揺れた地域について、家屋倒壊や土砂災害の危険性が高まっているとして、その後の地震活動に注意するよう繰り返し呼びかけています。

大地震のあとほど、「次も小さいだろう」と思い込まないことが重要です。

一度強く揺れた家は「地震前と同じ」とは限らない

住宅は、大きな地震を受けても立っていれば、必ず無傷というわけではありません。壁。柱。筋かい。接合部。基礎。

瓦屋根と上下階の窓が見える日本の2階建て住宅の外観
瓦屋根の2階建て住宅の外観例。家を建てた時期や改修の記録も、家族で振り返ってみてください。

こうした部分に損傷が起きている可能性があります。見た目では、「家はちゃんと立っている」ように見えても、内部ではダメージを受けている場合があります。建築研究所でも、熊本地震のように建物が何度も大きな揺れを受けることを踏まえ、繰り返し地震を受けた木造住宅の耐力や、地震後にどの程度性能が残っているのかについて研究しています。実験では、地震による繰り返しの変形によって、木造住宅の耐力やエネルギーを吸収する能力が低下する場合があることが確認されています。ただし、これは「地震が1回来るたびに、すべての家が必ず弱くなる」

という意味ではありません。どの程度影響を受けるかは、住宅の構造。揺れの強さ。揺れ方。もともとの耐震性能。

損傷の程度。などによって違います。重要なのは、一度強い揺れに耐えたからといって、地震前とまったく同じ状態だと思い込まないことです。

こんな異常があれば、自己判断で住み続けない

大きな地震のあと、住宅に次のような変化があれば注意してください。大きなひび割れができた。家全体が傾いている。

柱や壁が大きく壊れている。基礎に大きな損傷がある。ドアや窓が急に開かなくなった。床が大きく傾いた。こうした場合は、「立っているから大丈夫」と自己判断しないことが重要です。危険がある場合は、安全な場所へ避難する。必要に応じて、行政の応急危険度判定や、建築士など専門家による確認を受けてください。

地震が続くと「眠れない夜」が始まる

繰り返す地震の問題は、住宅だけではありません。人の身体や心にも、大きな負担がかかります。夜中に揺れる。

窓のある畳の部屋に、布団が畳んで置かれた和室
布団を使う和室の例。寝床から窓や家具、出入口までの位置関係を、いつもの部屋で思い浮かべてみてください。

目が覚める。「また来るのではないか」と不安になる。ようやく眠りかけたところで、また揺れる。スマートフォンの緊急地震速報が鳴る。

そんな状態が何日も続けば、安心して眠ることは難しくなります。過去の震災後に行われた避難所調査では、発災から3週間後、60歳未満では58%。60歳以上では68%。の人に、入眠困難や途中で目が覚めるなどの睡眠障害の症状がみられました。

これは、「被災者の6割以上が必ず不眠になる」という意味ではありません。特定の避難所で行われた調査結果です。

それでも、災害後には、不安。環境の変化。寒さ。騒音。余震への恐怖。などによって、十分な睡眠を取りにくくなることが分かっています。

睡眠不足は「眠い」だけでは終わらない

眠れない日が続けば、身体も疲れていきます。集中力が落ちる。注意力が落ちる。判断力が低下する。疲労が抜けない。

災害直後には、普段以上に慎重な判断が必要です。壊れた室内を歩く。片付けをする。避難する。家族と連絡を取る。

物資を取りに行く。次の地震へ備える。こうした状況だからこそ、できるだけ休息を取れる環境をつくることも防災の一つです。

ただし「怖いから家に残る」のは違う

ここは、非常に大切です。「避難所では眠れないから」「家の方が落ち着くから」という理由だけで、危険な住宅に残ってはいけません。

住宅が大きく傾いている。柱や壁が壊れている。基礎に重大な損傷がある。火災の危険がある。津波や土砂災害の危険がある。

行政から避難指示が出ている。こうした場合は、安全な場所へ避難することが最優先です。耐震ベッドや耐震シェルターがあっても、損傷した家そのものを安全な建物へ戻すことはできません。まず、住宅が安全に使える状態なのか。ここを確認する必要があります。

それでも「揺れている瞬間」の備えは必要

一方で、地震が起きる時刻は選べません。夜中かもしれません。熟睡しているかもしれません。一度目の大きな揺れのあと、まだ住宅の状態を十分に確認できていないときに、次の強い揺れが来る可能性もあります。だから寝室では、「地震が始まったら、安全な場所まで移動する」ことだけに頼らないという考え方も重要です。

毎晩の寝床に、あらかじめ備えを

TETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄のフレームの内部に布団やマットレスを敷き、普段からその中で眠る耐震シェルターベッドです。いつもの寝床に、命を守るための強い空間をつくります。

TETUNOMA(鉄の間)を寝室で使うイメージ
鉄のフレームの中に、好みの布団やマットレスを。いつもの寝室に備えを加える家具です。

夜も明け方も、普段眠る場所に鉄の構造がある。日々の寝室に自然に備えを取り入れられることが、TETUNOMA(鉄の間)の特徴です。

読書やくつろぎを楽しむ、TETUNOMA(鉄の間)のある日常。

「何回でも逃げる」より「最初から中にいる」

元気に起きている昼間なら、揺れを感じて身を守る行動を取れることもあります。でも、深夜2時。明け方4時。

前日の地震でほとんど眠れていない。高齢で素早く動けない。そんな状態で、毎回同じように判断して移動できるとは限りません。

だからTETUNOMAは、「何秒で避難できるか」を前提にしていません。地震が起きる前から、守るための空間の中で眠る。

避難の速さに頼りすぎない。それがTETUNOMAの考え方です。

TETUNOMAの耐荷重試験では最大131.7トンを記録

一級建築士でもある建築学教授2名の立会いのもと、専用の大型油圧試験機で耐荷重試験を行いました。センサーやモニター、映像で荷重と変形を確かめ、最大131.7トンを記録しました。

設計や計算で終わらせず、実際の試験で強さを確かめる。眠っている人の周囲に、命を守るための空間を残したい。その想いを、鉄の構造に込めています。

大型油圧試験機で行った耐荷重試験の映像。

家屋倒壊を再現した試験も行っている

131.7トンの耐荷重試験とは別に、開発段階では、現在のTETUNOMAと同じような構造を持つ鉄骨を使い、実際の家屋倒壊を再現した試験も行っています。住宅の屋根や壁などを実際に倒壊させ、鉄骨へ倒壊物をぶつけることで、実際の家屋倒壊に近い状況を確認しました。その試験でも、鉄骨が壊れず、内部の空間を確保できることを確認しています。

大きな重さへどこまで耐えられるのかを見る耐荷重試験。実際の住宅が倒れてくる状況を再現する倒壊試験。異なる方法で、もしものときの強さを確認しています。

試験で確かめた強さを、毎日の寝室へ

倒壊物を受けても、人がいる空間を残す。そのために、荷重をかける試験と住宅倒壊を再現する試験を重ねてきました。言葉だけでなく、実際に実験で確かめることを大切にしています。

本体フレーム10年保証。長く使うためのサポート

毎晩使う家具だからこそ、通常使用時の品質にも責任を持って向き合います。本体フレームには10年保証を設けています。

通常の使用で、機能を著しく低下させるフレームのゆがみや溶接部の割れなどが生じた場合は、保証条件に基づき無償修理または交換を行います。対象範囲とご相談の流れは、保証・サポートでご案内しています。

大地震の後は、住宅と周囲の安全から確かめる

家の傾き、柱・壁・基礎の損傷、周囲の火災や土砂災害の危険を確認し、危険な場所からは避難します。住宅の判断は自治体や専門家の案内につなげましょう。

安全に過ごせる場所を選び、休息を取る。地震が起きる前の寝床の備えと、地震後の暮らしの準備を重ねておくことが大切です。

地震は「一回耐えれば終わり」ではない

2016年熊本地震では、約36時間の間に震度6弱以上が7回。2024年能登半島地震では、2024年1月だけで震度1以上の地震が1,878回。

大地震のあとにも、強い地震が続くことがあります。住宅も。人も。繰り返す揺れによって負担を受けます。だから、大きな地震が起きたあとには、住宅の状態を確認する。危険なら避難する。家具や室内の安全を確認する。できるだけ休息を取る。

そして地震が起きる前から、「眠っているときに強い揺れが来ても、すぐに移動できるとは限らない」ことまで考えて寝室をつくっておく。

TETUNOMA(鉄の間)は、地震が起きてから安全な場所へ移動するのではなく、普段から強い空間の中で眠ることで、繰り返す地震への備えを毎日の寝室に組み込む耐震シェルターベッドです。




TETUNOMA(鉄の間)の製品写真


毎日眠る場所に備えを加える家具

寝床に倒壊物への備えを加える強く、美しい"空間"を。
耐震シェルターベッド『TETUNOMA(鉄の間)』

私たちは、寝床に備えを加える家具を作っています。

日心製作株式会社

 

強さを確かめた実験を見る

TETUNOMA(鉄の間)のある暮らしを見る

いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。

TETUNOMA(鉄の間)のある暮らしを見る

紙の資料でじっくり見る|無料パンフレット

写真の出典
  1. Chacmool / 掲載元 / CC BY-SA 4.0
  2. Atsushi Tadokoro / Futon (9455233917).jpg / CC BY 2.0
ブログに戻る