地震は1階と2階のどちらが安全?木造住宅の寝室で考えたい備え
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「地震のとき、1階と2階のどちらで寝るほうが安全なのだろう」。古い木造住宅に住んでいると、寝る場所そのものが気になることがあります。
寝室の安全性は、階数だけでなく、家の耐震性と部屋の中の備えを合わせて考えることが大切です。
まずは家の様子、いつもの寝室、毎日使う階段を思い浮かべてみてください。写真と一緒に、ご家庭に合う寝る場所と備えを整理していきましょう。

なぜ木造住宅で「1階が潰れる」被害が起きるのか
1階は、上の階や屋根の重さを支えています。そこに地震の力が加わったとき、壁の量や配置、柱と土台などの接合、木材の傷みが耐震性に関わります。
広い居間や大きな窓がある家では、間取りと壁の配置も見るポイントです。木造2階建てには1階が崩れる被害がありますが、寝る場所を2階へ移すことだけで、家全体の問題が解決するわけではありません。

国土交通省が公表した能登半島地震の被害資料では、建築年代や、壁量・壁配置・接合部の仕様と被害の関係が示されています。階数を比べる前に、今の家に必要な耐震性があるかを知ることが出発点になります。
参考:国土交通省「令和6年能登半島地震の建築物構造被害について」
最初に、家を建てた時期と補強の履歴を振り返る
家を建てた年代、耐震診断や補強の履歴、増改築を振り返ってみてください。雨漏りやシロアリなど、木材の傷みにつながる出来事も大切な情報です。
構造の状態を知るには、見た目に加えて専門家の診断を役立てられます。古い木造住宅で耐震性が分からないときは、自治体の耐震相談や診断の窓口を利用する方法があります。
建築年代の違いは、1981年・2000年の耐震基準と寝室の備えの記事でも整理しています。
1階でも2階でも、寝床・家具・出入口を見直す
寝室の備えは、今夜眠る場所から具体的に考えられます。布団やベッドの位置と、窓、高い家具、部屋の出入口との関係を見てみましょう。

昼間の明るいうちに、いつも寝ている位置から部屋を見渡すと、変えたい場所が見つけやすくなります。
- 寝床のそば:タンスや本棚が倒れたとき、眠る場所に届く向きになっていないか。家具を移すことや、寝る向きを変えることから考えます。
- 窓と足元:ガラスとの距離を見直し、枕元に照明や履物を用意します。
- 出入口まで:通路にある物を片づけ、家具が倒れても扉の前を塞ぎにくい配置に整えます。
家具の数や置き場所を見直したうえで、家具そのものを固定する方法も組み合わせます。

ポール式の器具は、支える天井や家具の状態に合う取り付け方を選ぶことが大切です。詳しくは突っ張り棒と天井の強度を考える記事で、実際の写真と一緒に紹介しています。
2階へ寝室を移す前に、毎日の階段も思い浮かべる
寝室選びには、地震への備えと同じくらい、毎日無理なく暮らせることも大切です。2階で寝る暮らしを考えるときは、階段を上り下りする場面も思い浮かべてみてください。

夜中のトイレへ行くとき。膝や腰がつらい日。ご家族の介助が必要なとき。寝室とトイレの位置や階段の負担によって、1階の寝室が暮らしに合うご家庭もあります。
「いつも使う1階の部屋で、これからも眠りたい」。その希望も大切にしながら、家の対策と寝床の備えを一緒に考えていきましょう。
高齢の親が1階で寝る場合の寝室づくりも、家族で話し合うときの参考にしていただけます。
1階で寝る暮らしに、できる備えを重ねる
家全体をどうするかと、毎晩眠る場所をどうするか。私たち日心製作は、両方から備えを考えることをおすすめしています。
- 建物に備える:耐震診断で家の状態を知り、必要な補強を検討します。
- 部屋を整える:家具の配置・固定を見直し、寝床と出入口の周りを整えます。
- 寝床に備える:耐震シェルターベッドという選択肢もあります。寝る人の周囲に空間を残すための備えです。
国土交通省の「木造住宅の安全確保方策マニュアル」は、本格的な耐震改修が難しい場合にも、地震のリスクを減らすための方策を示しています。家全体の対策と、暮らしの中で実行できる対策を一緒に検討する考え方です。
いつもの寝床に、TETUNOMA(鉄の間)という選択肢
TETUNOMA(鉄の間)は、普段はベッドとして使いながら、下段の寝床を強固な鉄のフレームで囲む家具です。「この部屋で、これからも暮らしたい」。その想いを大切に、住み慣れた寝室へ命を守るための備えを届けます。

一級建築士でもある建築学教授2名の立会いのもと、専用の大型油圧試験機で耐荷重試験を行いました。センサーやモニター、映像で荷重と変形を確かめ、最大131.7トンを記録しました。
設計や計算で終わらせず、実際の試験で強さを確かめる。眠っている人の周囲に、命を守るための空間を残したい。その想いを、鉄の構造に込めています。
「1階のこの部屋で、これからも暮らしたい」。その気持ちを大切にしながら、家族で選択肢を比べられるよう、製品概要と会社案内を無料で郵送しています。
寝室に迎える前に、広さと床への負担を思い描く
シングルの本体は約180kgですが、広い底面で重さを分散する設計です。傷みのない一般的な木造住宅の1階なら、基本的に床を補強せず設置いただけます。付属の専用ラグを敷き、壁・柱・硬い家具から30cm以上、できれば50cm以上の余白を取ると、毎日の出入りまで含めて寝室を整えられます。
詳しくは、約180kgの本体と床荷重の考え方、設置・購入の流れをご覧ください。間取りやお部屋の写真を添えていただければ、設置のご相談も承ります。
寝る階を変えるだけでなく、寝室の備えを選ぶ

1階か2階かで悩んだときは、家の耐震性、家具、毎日の暮らしを順に見てみてください。階段が負担になるご家族や、住み慣れた1階で過ごしたい方にも、備え方を一緒に考える余地があります。
いつもの布団で眠る時間も、昼間にくつろぐ時間も。TETUNOMA(鉄の間)を迎えた寝室の姿を、ぜひ思い描いてみてください。
写真の出典
- 住宅の外観:Chacmool / 掲載元 / CC BY-SA 4.0。
- 住宅の被害写真:hanonimas / Aso house damaged by the 2016 Kumamoto earthquake.jpg / CC BY-SA 3.0。
- 和室の写真:Atsushi Tadokoro / Futon (9455233917).jpg / CC BY 2.0。
- 古民家の階段:Odyssey / バリアフリーじゃない階段 / not barrier-free stairs / CC BY-SA 2.0。
