地震のとき、離れて暮らす親をどう守る?すぐ助けに行けない家族の備え
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離れているからこそ、一緒に考える備え
「地震が来たら、すぐ実家へ行こう」。離れて暮らす親を思うと、そう考える方もいると思います。けれど、大きな地震のあとも、いつもと同じ道や電車で会いに行けるでしょうか。
今の家で一人暮らしをする67歳の父親と、別の県で働く娘。数か月に一度会う2人が、ある日曜日に話し始めたのは、娘が到着するまで、父親がどう過ごすかということでした。
「地震のとき、私が来るまで、お父さんはどうするの?」
心配していることを伝えるだけではなく、父親が自分で決められる備えを、一緒に考える時間が始まりました。
電話があっても、すぐ行けるとは限らない
娘が帰ってきたのは日曜日の昼。父親がお茶を入れると、娘は朝に作った煮物を食べながら、「ちゃんと暮らしてるね」と笑いました。買い物も料理も自分でし、近所の人と立ち話をする。庭の花を手入れする。その家で過ごす時間は、父親にとって大切な日常です。
だから心配されると、つい「大丈夫。何かあったら、電話するから」と答えてしまいます。娘は少し間を置いて言いました。
「電話をもらっても、すぐ来られるとは限らないよ。」
普段なら電車を乗り継いで帰れます。それでも、道路や鉄道が使えなくなれば、到着を約束することはできません。娘自身の暮らしもあります。父親も、自分のために危ない道を無理に来てほしいわけではありませんでした。
電話の向こうに娘がいても、その家にいるのは自分。父親は湯飲みを置いて、娘が来るまでの時間に目を向けました。
「全部やっておく」より、一緒に考える
娘が「心配だから、全部やっておくよ」と言うと、父親は少し困りました。自分の家のことを任せきりにはしたくない。物の置き場所が変われば、かえって分からなくなるかもしれない。その気持ちを、娘に伝えました。
「じゃあ、お父さんが困りそうなことを、一緒に考えよう。」
その言い方なら話せる、と父親は思いました。心配されるだけではなく、自分で決めるための相談になったからです。2人は食卓に紙を一枚広げました。
大きく揺れている間は、無理に外へ飛び出さず、まず身を守る。揺れが収まったあと、危険があるなら避難する。その途中で、自分は何に困るだろう。娘は先に答えを書き込まず、父親の話を聞いていました。
父親が気になったのは、足元のガラスと、玄関で靴が見つからないことでした。いつもの靴を取り出せる位置にそろえ、持ち出す袋の重さも自分で確かめました。持って歩くと、思っていたより重い。必要だと思って入れた物を娘と見直し、自分で運べることも備えの一つだと感じました。
避難する場所は、地図で見るだけで終わらせず、道順も確かめました。父親は途中に狭い道があることを知っています。普段の散歩道でも、災害のあとに通れるとは限らない。別の道も今のうちに見ておこう、と考えました。
近くで声を掛け合える人も、大切にする
次に話したのは、近所で顔を合わせる人のこと。娘が遠くにいるなら、家の近くで相談できる人も大切です。父親は、隣の方に、いざというときのことを話してみると言いました。
その方も被災するかもしれません。必ず助けてもらえると決めつけず、普段から声を掛け合える関係を大事にする。それも、父親が考えた備えでした。
娘は「私が全部抱えなくてもいいんだね」と言いました。父親も、娘だけに頼るつもりはないと答えました。
食卓で、一緒に確かめたこと
- いつもの靴を、自分で取り出せる位置に置く。
- 持ち出す袋は、実際に持って歩いてみる。
- 避難先までの道と、別の道を考える。
- 近所で相談できる人と、普段から声を掛け合う。
- 置き場所や持ち物は、使う本人が決める。
助けを呼ぶ前の、最初の瞬間にも備える
話を続けるうちに、父親はもう一つ気になることがありました。昼間なら周りを見て動くことを考えられます。けれど、眠っているときはどうでしょう。気づいた瞬間に、思った通りに動けるとは限りません。
助けが届くまでの時間とともに、助けを呼ぶ前の瞬間にも備えたい。 父親は娘と寝室へ行きました。毎日ここで眠るのは自分です。家具の固定や配置を見直すことに加えて、寝る場所そのものに備える方法も知りたいと思いました。
娘が見せてくれたのが、耐震シェルターベッドTETUNOMA(鉄の間)でした。写真には、いつもの部屋に置かれた実物が写っています。寝室で毎日使うベッドとして取り入れられることが、父親の目に留まりました。
寝る空間を囲む鉄の構造。実際に座る姿や、ベッドへ出入りする動き。父親は娘と、写真や映像を何度も見ました。備えのために普段の暮らしを遠ざけたくないからこそ、毎日使う姿が分かることを大切にしたのです。
父親は自分の部屋を眺め、ここに置いたらどう見えるかを考えました。娘が選んだ物をそのまま受け取るのではなく、自分が使う物として、一緒に確かめたかったのです。
私たちがつくるTETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄の構造で寝る空間を囲み、万一の建物倒壊時に身体を守る空間を確保することを目指した製品です。耐荷重試験では、最大131.7トンを記録しています。
静岡県が推進するTOUKAI-0+の補助対象製品として認定され、三重県の伊勢市などでも補助対象製品として認定されています。父親にとっては、製品の強さやこうした認定を知ることも、寝室の備えを考える後押しになりました。
今の寝室から、これからの家族の暮らしへ
娘は、「もし、いつか住む場所を変えたら?」と聞きました。TETUNOMA(鉄の間)は、分解して移設し、次の寝室で組み立て直せます。今の家から別の住まいへ、暮らしが変わっても使い続けることを考えられます。
子どもや孫へ譲るという選択も、父親には魅力でした。娘が自分を心配して考えた備えが、この先の家族の暮らしにもつながる。そんな使い方を思い描いたのです。
火災や津波などの危険があれば、避難が必要です。父親は、寝室の備えと、避難するための準備を両方考えました。眠っている場所と、そのあとに自分が動くための準備。それぞれを、食卓に広げた紙へ書き留めていきました。
次の電話では、「準備したこと」も話そう
誰に相談するか。何を持つか。どこへ向かうか。そして、毎日眠る場所をどう備えるか。紙には、父親が自分で決めたことが並んでいました。
「また電話するね。」
「今度は、準備したことも話すよ。」
帰り際の短いやり取りにも、少し変化がありました。遠くにいる娘がすぐ来られなくても、今からできる備えはある。娘に安心してほしいからこそ、父親は自分の暮らしを考えます。
心配という言葉を、具体的な備えへつなげる。 次に親御さんと話すとき、困りそうなことを聞き、一緒に考える時間をつくってみませんか。
父親と娘の物語を、映像でも
離れて暮らす家族が、助けの届くまでの備えを考える物語です。TETUNOMA(鉄の間)の実物写真、出入り・構造・組立などの映像もご覧いただけます。
地震のとき、離れて暮らす親をどう守る?すぐ助けに行けない家族の備え
離れて暮らす、大切な人の寝室にも。
今の暮らしに迎えた姿を、一緒に思い描いてみてください。
※この物語の登場人物・年齢・出来事はフィクションで、実在のお客様の体験談ではありません。現実の暮らしや備えにできる限り近づけて構成しています。TETUNOMA(鉄の間)の製品説明・試験数値・認定情報は、実際の製品情報に基づいています。掲載写真の人物は使用イメージです。