一人暮らしの地震対策|寝室・枕元・連絡方法の準備
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夜中に、大きな地震が起きる。停電して部屋は真っ暗。家具や物が動き、床には何が落ちているか分からない。そして、家の中には自分しかいない。一人暮らしの防災で大きく違うのは、災害が起きたその瞬間に、同じ家の中で声を掛け合える人がいないことです。

だからこそ、「何かあったら家族が助けてくれる」ではなく、最初から一人でも身を守りやすい部屋をつくっておくことが重要になります。
日本では、一人暮らしはもう珍しくない
一人暮らしは、一部の若い人だけの暮らし方ではありません。厚生労働省の2024年国民生活基礎調査では、単独世帯は約1,899万世帯。
全世帯の34.6%を占め、世帯数・割合とも過去最高となりました。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では、国勢調査をもとにした単独世帯の割合は、2020年の38.0%から、2050年には44.3%まで上昇すると予測されています。
この2つは調査方法が違うため、34.6%から44.3%へそのまま増える、という比較ではありません。それでも、日本では一人暮らしが非常に多く、今後も増えていくことが分かります。若い一人暮らし。単身赴任。離婚や死別後の一人暮らし。
高齢になってからの一人暮らし。これからの日本では、「地震が起きたとき、家の中に自分しかいない」という状況は珍しいことではありません。
必要だと思っていても、防災の準備は進んでいない
花王が2025年5月に首都圏在住の20〜60代を対象に行った調査では、自然災害やライフライン停止への備えを「全くしていない」と答えた割合は、家族と同居している人では13%。一方、単身者では31%でした。パナソニックの「防災に関する意識調査2024」でも、一人暮らしの81.4%が、「自然災害への備えは必要」と答えています。しかし、実際には、34.6%が「まったく備えができていない」と回答しています。つまり、「防災なんて必要ない」と思っているのではなく、必要なのは分かっている。でも、実際の行動まで進んでいない。
という人が少なくありません。
阪神・淡路大震災では、誰が人を助けたのか
阪神・淡路大震災で、倒壊した家屋などに生き埋め・閉じ込められた人が、誰によって救助されたのかを調べたデータがあります。
結果は、自力で脱出:34.9%家族:31.9%友人・隣人:28.1%通行人:2.6%救助隊:1.7%でした。
これは、「消防や警察が助けてくれない」という意味ではありません。大規模な災害では、同時に非常に多くの場所で救助が必要になるため、すべての場所へ救助隊がすぐに到着できるとは限りません。この数字から分かるのは、発災直後には、自分自身や家族、近所の人による救助が大きな役割を果たしたということです。
一人暮らしでは「家の中にいる家族」の助けがない
家族と暮らしていれば、先に目を覚ました人が声を掛ける。119番へ連絡する。家族の安否を確認する。場合によっては、一緒に避難することもできます。一人暮らしでは、同じ家の中にいる人から、その場ですぐ助けてもらうことはできません。
ただし、「一人暮らしだから、誰にも助けてもらえない」という意味でもありません。阪神・淡路大震災では、友人や隣人による救助も28.1%ありました。
だからこそ、一人暮らしでは、自分で身を守る「自助」と、近所で助け合う「共助」の両方を考えておくことが大切です。
「自分がここに住んでいる」と知ってもらうことも防災
防災というと、水。非常食。非常用トイレ。防災バッグ。などを思い浮かべると思います。もちろん、どれも大切です。
でも一人暮らしでは、「自分がここに住んでいることを、近くの誰が知っているか」も考えておきたいポイントです。
マンションなら、隣や上下階の人と挨拶しておく。管理組合や自治会の防災情報を確認する。家族や友人と、災害時の連絡方法を決めておく。
災害用伝言ダイヤル171の使い方を確認する。高齢などで避難に支援が必要な場合には、自治体の避難行動要支援者制度について確認する。
こうしたことも、立派な防災です。一人で暮らしていることと、災害時にもすべて一人で対応することは別です。
まずは寝室から「自分でできる防災」を始める
それでも、地震が起きた最初の瞬間は、自分で自分の身を守らなければならない可能性があります。そこで、まず寝室を見てください。
ベッドや布団の横に、背の高い本棚。タンス。テレビ。鏡。重い物。などはありませんか。まずは、家具を固定する。
固定が難しければ、寝床から離す。家具が倒れたときに、寝室の出口を塞がない配置にする。枕元には、ライト。

履物。スマートフォン。モバイルバッテリー。ホイッスル。眼鏡。などを用意しておく。こうした小さなことからでも、地震への備えは始められます。
一人暮らしでは「大きなけがをしないこと」を考える
地震直後に、自分自身が動ける状態でいることは重要です。自分が無事なら、119番へ連絡できる。避難できる。
近所へ助けを求められる。離れている家族へ連絡できる。でも、倒れた家具や家屋によって身体を強く圧迫されれば、その後の行動が難しくなります。だから、「どうやって助けてもらうか」だけではなく、そもそも大きなけがを受けにくい寝室をつくっておくことも大切です。
家具固定だけでは、住宅そのものは強くならない
家具固定は、非常に重要な対策です。ただし、家具を固定したからといって、家そのものの耐震性能が高くなるわけではありません。
築年数が古い。耐震性能が分からない。過去に増改築をしている。シロアリや木材の腐りが心配。そんな住宅なら、まず耐震診断を検討してください。必要なら、住宅そのものを耐震改修する。これが基本です。そのうえで、本格的な耐震改修がすぐには難しい場合には、国土交通省も、安全性を高める方法として、耐震ベッドや耐震テーブルなどを選択肢の一つに挙げています。
「地震が来てから動く」ことだけに頼らない
夜中。熟睡しているとき。停電したとき。強い揺れで立っていることも難しいとき。一人暮らしでは、家族が隣から「こっちへ来て」と声を掛けてくれるとは限りません。だから寝室では、地震が起きたあとに、安全な場所へ移動できることだけを前提にしないという考え方もあります。
一人で眠る夜にも、寝床に備えを
TETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄のフレームの内部に布団やマットレスを敷き、普段からその中で眠る耐震シェルターベッドです。いつもの寝床に、命を守るための強い空間をつくります。

毎日眠っている場所に、あらかじめ強固な鉄の構造を持たせる。一人暮らしの寝室にも取り入れられる備え方です。
お気に入りの寝具で、いつもの夜を
シングルの外寸は幅112cm・長さ212cm・高さ130cm。内部の高さは約120cmです。布団やマットレス、市販のすのこなど、内寸に合う寝具を選んで使えます。
広い間口から入り、お気に入りの寝具に腰を下ろす。寝る前に本を読み、朝はゆっくり起き上がる。毎日使う家具として、出入りのしやすさと心地よく過ごせる空間を大切にしています。内部の高さは約120cm。布団やマットレスの厚みを選びながら、ご自身に合う寝床を整えられます。
引っ越すときには、分解して移動できる
一人暮らしでは、今の住宅へずっと住み続けるとは限りません。転勤。結婚。住み替え。実家への転居。賃貸から持ち家への引っ越し。
生活環境は変わることがあります。TETUNOMAは、複数のユニットに分けられる構造になっています。部品に分けて住宅内へ搬入し、寝室で組み立てます。引っ越す場合には、分解して次の住宅へ移すこともできます。住宅そのものへ工事をする耐震改修とは、ここが大きく違います。
賃貸の寝室にも、暮らしに合う配置を
シングルの本体は約180kgですが、広い底面で重さを分散します。傷みのない一般的な木造住宅の1階なら、基本的に床補強なしで設置いただけます。賃貸では管理規約と搬入経路も見ながら、出入りしやすい場所を選べます。上階を希望するときは、建築士や工務店と床構造を確かめて配置を決めます。
壁・柱・硬い家具との間は30cm以上、できれば50cm以上を取り、出入りする側には使いやすい通り道を。専用ベースラグを敷き、寝室に迎えた後の動きまで思い描いてみてください。
TETUNOMAの耐荷重試験では最大131.7トンを記録
一級建築士でもある建築学教授2名の立会いのもと、専用の大型油圧試験機で耐荷重試験を行いました。センサーやモニター、映像で荷重と変形を確かめ、最大131.7トンを記録しました。
設計や計算で終わらせず、実際の試験で強さを確かめる。眠っている人の周囲に、命を守るための空間を残したい。その想いを、鉄の構造に込めています。
さらに、この耐荷重試験とは別に、開発段階では、現在のTETUNOMAと同じような構造を持つ鉄骨を使った住宅倒壊試験も行っています。実際に住宅の屋根や壁などを倒壊させ、倒壊物を受けても鉄骨が壊れず、内部の空間を確保できることを確認しています。
一人で過ごす夜にも、寝床に強さを備えておく。そんな日々の安心につながる家具を、試験を重ねながらつくっています。
一人暮らしの防災は「全部一人でやる」ことではない
一人暮らしだから、誰にも頼ってはいけない。という話ではありません。自分でできる備えをする。近所とのつながりを持つ。
家族や友人と連絡方法を決めておく。自治体の制度を知る。そして、必要なときには周囲の人や消防、警察、自治体の助けを受ける。
自助・共助・公助を重ねておくことが大切です。ただ、地震が起きたその瞬間だけは、誰かが隣にいるとは限りません。
だから、家具を固定する。寝室から危険な物を減らす。ライトや履物を枕元に置く。住宅の耐震性を確認する。そして必要なら、地震が起きてから動くことに頼りすぎない寝室をつくっておく。一人暮らしの防災で大切なのは、「一人だから怖い」
で終わることではありません。一人でも身を守りやすい環境を、地震が起きる前からつくっておくこと。TETUNOMA(鉄の間)は、普段から強い空間の中で眠ることで、一人で過ごしている夜にも、家屋倒壊から人がいる空間を守ることを目指した耐震シェルターベッドです。
毎日眠る場所に備えを加える家具
寝床に倒壊物への備えを加える強く、美しい"空間"を。
耐震シェルターベッド『TETUNOMA(鉄の間)』
私たちは、寝床に備えを加える家具を作っています。
日心製作株式会社
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いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。
写真の出典
- Atsushi Tadokoro / Futon (9455233917).jpg / CC BY 2.0
- KMJ / Flashlight.jpg / CC BY-SA 3.0
