離れて暮らす高齢の親の地震対策|実家で一緒に確認したい5つのこと
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離れて暮らす親が心配でも、地震が起きてすぐ駆けつけられるとは限りません。防災用品を送ることに加えて、本人がいつも過ごす家で、何をどこに備えるかを一緒に決めておくと、今やることが具体的になります。
「古い家だから危ない」と押し切るより、困っていることや変えたくない暮らしを聞くところから始めてみてください。
1.家の建築時期と、診断・改修の記録を集める
築年数の印象だけで判断せず、建築時の資料、増改築の履歴、過去の耐震診断や補強工事の記録を探します。雨漏り、床の沈み、建具の変化など、本人が気にしていることもメモに残してください。

木造住宅では1981年と2000年が基準を考える節目になりますが、その年だけで現在の状態は決まりません。記録が分からない場合も含め、住宅の点検や耐震診断を相談するための材料にします。
2.寝床と出入口へ倒れ込む家具を見直す
帰省したときは、いつも寝ている位置から部屋を見てみましょう。タンス、本棚、テレビ、棚の上の物が、頭や身体、出口へ倒れ込まないかを確認します。家具を動かすときは本人の歩きやすさや手が届く高さも一緒に見てください。
固定する場合は、家具と下地に合う器具を使います。高い位置での作業や重い家具の移動を親だけに任せず、施工や取り付けの支援を頼めるかも考えます。
3.ライト・眼鏡・履物を、本人が使える場所へ
新しい道具を用意しても、スイッチが押しにくい、ライトが重い、使い方を忘れる、ということがあります。いつもの寝床で本人に使ってもらい、取り出し方と置き場所を一緒に決めます。

- 寝たまま手が届き、点灯の操作が分かるライト。
- 眼鏡、携帯電話、必要な連絡先。
- 履きやすく、足元を守れる履物。
- 日頃の薬や支援に必要な情報の持ち出し方。
家族が良いと思う物と、本人が使いやすい物は同じとは限りません。置き場所を変えたら、ご本人がすぐ見つけられるか確かめてください。
4.電話がつながらないときの確認方法を決める
連絡先は携帯電話の中だけでなく紙でも持ち、避難先や連絡を取り合う相手を決めます。災害用伝言ダイヤル171などは、体験利用日に家族で操作を試しておくと、使う場面を想像しやすくなります。
「連絡が取れなければ必ず迎えに行く」と決める前に、交通や周囲の安全を確認することも話し合います。近所の人や普段の支援者と、本人の同意のもとで相談できる関係をつくっておくことも大切です。
5.歩く道と、助けが必要な場面を一緒に考える
玄関までの段差、階段、夜のトイレへの道など、日常の動きから確認します。避難に支援が必要な場合は、お住まいの自治体で個別避難計画や避難行動要支援者に関する相談窓口を確認してください。誰か一人が必ず救助できる前提にせず、支援を必要とする場面を共有します。

今の家で眠り続けるために、寝室の選択肢を考える
住み慣れた家で暮らしたい、階段を避けたい、工事中の生活が心配。何を優先するかは、ご本人と家族で違うこともあります。住宅の耐震診断・改修、家具固定、住み替えの検討、寝床の備えを、家の状態と予算に合わせて相談しましょう。
TETUNOMA(鉄の間)は、毎日使う寝床の周囲に鉄のフレームを置く耐震シェルターベッドです。一般には1階への設置が適しており、専用ラグと周囲の余白を確保して使います。
寝具の厚みで寝床の高さを選べますが、立ち上がりや出入りのしやすさは、身体の状態や寝具によって変わります。
親御さんに贈る場合も、先にご本人の使い方と部屋の条件を一緒に考えてください。ご家族から、寸法や搬入、日常の使い方をご相談いただくこともできます。


参考資料
- 国土交通省・耐震改修の進め方
- 東京消防庁・家庭での家具類の転倒・落下・移動防止対策
- 消防庁・地震防災マニュアル「寝ているとき」
- 内閣府・避難行動要支援者と個別避難計画
- NTT東日本・災害用伝言ダイヤル171
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いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。
写真の出典
- Chacmool / 掲載元 / CC BY-SA 4.0
- KMJ / Flashlight.jpg / CC BY-SA 3.0
- Odyssey / バリアフリーじゃない階段 / not barrier-free stairs / CC BY-SA 2.0