離れて暮らす親の地震が心配──「帰れないから何もできない」は本当か?データで見る高齢者リスクと、遠方から届けられる備え

離れて暮らす親の地震が心配──「帰れないから何もできない」は本当か?データで見る高齢者リスクと、遠方から届けられる備え

この記事でわかること

  • 能登半島地震の直接死の67%が60代以上、災害関連死の約8割が80代以上
  • 高齢者世帯の持ち家率は81.6%、うち約3分の1が旧耐震基準のまま
  • 耐震補強が進まない最大の理由は「お金がかかるから」(30.5%)
  • 離れて暮らす家族でも、実家に届けられる防災対策がある

お盆や正月に帰省するたび、少し気になる。

「この家、地震が来たら大丈夫だろうか」


築40年を超えた木造の実家。

年老いた親が、そこで毎晩眠っている。

心配はしている。

でも、離れて暮らしている自分に何ができるのか。

その答えを、データとともに考えます。


地震で亡くなるのは、高齢者が圧倒的に多い

2024年1月1日の能登半島地震

警察庁の集計では、直接死の犠牲者222人のうち、**60代以上が149人(67%)**を占めました。

もっとも多かった年代は70代(56人)

80代が47人、90代が24人と続きます。

(出典:日本経済新聞 能登半島地震の死者、「圧死」が4割

さらに深刻なのは災害関連死です。

年齢が公表された136名のうち、80代以上が約8割

これまでの災害と比べても、極めて高い割合でした。

(出典:内閣府 令和7年版防災白書 能登半島地震の概要と被害状況


1995年の阪神淡路大震災でも、神戸市の死者4,564人のうち59%が60歳以上でした。

(出典:神戸市 データから見る震災

30年経っても、地震で命を落とすのは高齢者が圧倒的に多い。

この構造は、変わっていません。


なぜ高齢者の被害が大きいのか

理由は複数あります。

1. 古い家に住んでいる

総務省の統計によると、高齢者世帯の持ち家率は81.6%

全世帯平均(60.9%)より20ポイント以上高い数字です。

(出典:総務省 令和5年住宅・土地統計調査

そして、持ち家のうち昭和55年以前に建てられ、耐震診断も耐震改修もしていない住宅は約1,038万戸

持ち家全体の**約3分の1(34.2%)**です。

(出典:総務省統計局 住まいの耐震性

高齢者ほど持ち家率が高く、その持ち家ほど古い。

つまり、最も地震に弱い家に、最も逃げにくい人が住んでいるのです。

2. 身体的に逃げにくい

就寝中に揺れが来たとき、とっさに体を動かせるか。

重い家具の下敷きになったとき、自力で脱出できるか。

高齢者にとって、この「初動の数秒」が生死を分けます。

3. 耐震補強ができていない

内閣府の調査では、耐震補強をしない理由の第1位が「お金がかかるから」(30.5%)でした。

(出典:内閣府 なぜ、住宅の耐震化が進まないのか?

年金生活の親に「150万円の耐震工事をして」とは、なかなか言えません。

工事期間中の仮住まい、騒音、生活の乱れ──。

高齢者にとっては、お金以外のハードルも高いのです。


離れている子どもに、何ができるのか

ここからが、この記事の本題です。

「実家が心配だけど、遠方に住んでいるから何もできない」

本当にそうでしょうか。

実は、離れていてもできることはあります。

① 家具の固定を帰省時に行う

突っ張り棒やL字金具を使った家具の固定は、数千円〜数万円で実施できます。

帰省のたびに1箇所ずつ固定していくだけでも効果があります。

食器棚、本棚、タンス。

寝室にある背の高い家具は、最優先で固定してください。

(参考:東京都防災ホームページ 高齢者の地震対策

② 非常用持ち出し袋を贈る

水、食料、懐中電灯、ラジオ、常備薬のリスト。

防災セットは1万円前後でまとめて購入できます。

「置き場所」も決めて、親に伝えておくことが大切です。

③ 避難場所と連絡手段を共有する

親の自宅から最寄りの避難場所までの経路を、一緒に確認しておく。

連絡手段は電話だけでなく、災害用伝言ダイヤル(171)の使い方も共有しておく。

これは帰省時でなくても、電話一本でできます。

④ 自治体の制度を調べる

「災害時避難行動要支援者登録制度」を利用すると、災害時に自治体や地域の支援者が安否確認や避難支援を行ってくれます。

親に代わって自治体に問い合わせ、登録を手伝うことも立派な防災です。

(参考:SpaceCore 遠方に住む高齢の親のためにできること


それでも残る「就寝中」の不安

家具を固定した。
非常袋を用意した。
避難場所も確認した。

でも、ひとつだけ解消できない不安があります。

「夜中に大地震が来たら、親は逃げられるのか」

阪神淡路大震災は早朝5時46分。

ほとんどの人が就寝中でした。

家具の固定は「家具に潰されない」ための対策です。

しかし、家そのものが倒壊したとき、家具固定では命を守れません。

犠牲者の86.6%は自宅で亡くなっている。


死因の77%は建物倒壊による窒息・圧死。

(出典:内閣府 阪神・淡路大震災教訓情報資料集
(出典:兵庫県医師会 人身被害の実態

この「最後のリスク」に対して、遠方の子どもに何ができるのか。


実家に届けられる防護空間 ── TETUNOMA(鉄の間)


日心製作株式会社の耐震シェルターベッドTETUNOMA(鉄の間)は、寝室に設置するだけで就寝中の命を守ることを目的に開発されました。

工事は一切不要です。

壁も床も天井も傷つけません。

10パーツに分かれた部材が届き、ボルトで組み立てるだけ。

つまり、遠方からの手配で、実家に届けることができます。

耐震補強工事のように、親に仮住まいをさせる必要もありません。

1〜2週間の工事期間に耐える体力も不要です。

届いた部材を組み立てれば、その日から寝室が防護空間になります。

建築構造用鋼材を使用。耐荷重120トン超。


木造2階建て倒壊時の推定落下荷重(10〜50トン)の2〜10倍以上に耐える設計です。

耐震補強ができない家に住む親を、遠方から守る方法。

TETUNOMAは、その具体的な答えのひとつです。

「心配している」を「守っている」に変える。

それは、離れて暮らす子どもにしかできない親孝行かもしれません。


奈良の工場で、一台一台を職人が溶接。
特許出願済み(JP 2025-205562)。10年保証。

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