耐震シェルターは見た目で選んでもいい?防災とインテリアを両立する「防災デザイン」という考え方
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はい。耐震シェルターベッドは、毎日使う家具として、好きなデザインで選んでいただけます。強さと部屋の雰囲気を両立したい。TETUNOMA(鉄の間)は、その想いから、すっきりした鉄のフレームと、黒・オフホワイトの2色を用意しました。
好みの寝具や木の家具と合わせたら、どんな寝室になるでしょう。まずは毎日の暮らしに置いた姿から、備えを選ぶ考え方をご紹介します。
防災用品だから、見た目は我慢する。部屋が狭く感じても仕方がない。インテリアに合わなくても、安全のためだから仕方がない。
これまでの防災では、そんな考え方も珍しくありませんでした。でも、耐震シェルターは地震が起きるその日だけ使うものではありません。
寝室に置けば、何年、何十年と毎日目にする家具になります。だから、強さだけでなく、「毎日の暮らしに置いておきたいと思えるか」も大切な性能ではないでしょうか。
耐震シェルターは「非常時だけの設備」ではない
耐震シェルターに最も必要なのは、もちろん安全性です。でも家庭用の耐震シェルターには、もう一つ難しい条件があります。
それは、日常空間の中に置き続けること。防災倉庫の中へしまっておくものではありません。寝室。リビング。普段家族が生活している場所。
そこへ設置します。製品によっては、壁や天井に囲われた構造。大きな鉄骨フレーム。通常の家具とは異なる外観。
などによって、圧迫感やインテリアとの相性が気になることもあります。これは、シェルターとして間違っているという話ではありません。
守り方が違えば、必要な構造も違います。ただ、毎日使う場所へ置くなら、安全性と同時に「暮らしやすさ」も考えたい。
ということです。
防災用品は「隠すもの」から「暮らしに置くもの」へ
近年の防災用品を見ると、一つの大きな変化があります。それは、防災用品を日常生活から切り離さないという考え方です。
代表的なのが、無印良品の「いつものもしも」。非常時だけ押し入れから取り出すのではなく、普段から使っている物を、災害時にも使えるようにする。そんな発想から生まれた防災プロジェクトです。2020年には、「いつものもしも 携帯セット/持ち出しセット/備えるセット」が、グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]を受賞しました。評価されたのも、単に外観がおしゃれだったからではありません。
防災用品を日常生活の中へ取り入れやすくしたこと。そこにデザインとしての価値があります。
「防災」と「デザイン」は、別々のものではない
現在のグッドデザイン賞には、「防災用品」という独立したカテゴリーがあります。さらに、自然災害への備えや復興に寄与する優れたデザインを評価する、グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]も設けられています。つまり、防災用品にデザインを求めることは、「安全より見た目を優先する」ということではありません。むしろ、人が実際に使うためにはどうあるべきかまで考えることがデザインです。
使いやすい。置いておきやすい。日常生活を邪魔しない。そして、必要なときに機能する。そこまで含めて、防災用品の性能だと考えることができます。
「形態は機能に従う」という考え方
建築やプロダクトデザインの世界には、有名な言葉があります。Form follows function.
「形態は機能に従う」
アメリカの建築家ルイス・サリヴァンが示した、「form ever follows function」という考え方から広まった言葉です。誤解されることもありますが、「機能的な物は必ず美しい」という単純な意味ではありません。大切なのは、形にきちんと理由があること。なぜ、この高さなのか。
なぜ、この太さなのか。なぜ、ここに柱があるのか。なぜ、この部分を開けているのか。装飾のためだけにつくられた形ではなく、必要な機能を突き詰めた結果として生まれた形。TETUNOMA(鉄の間)のデザインも、この考え方に近いものがあります。
TETUNOMAは「シェルターを隠す」のではなく、家具として見せる
TETUNOMAは、シェルターを箱の中へ隠した製品ではありません。鉄骨そのものが見えています。でも、その鉄骨を「防災設備だから仕方なく見えるもの」にはしたくありませんでした。だから、余計な装飾をできる限りなくし、鉄骨そのものの線で空間をつくるシンプルなデザインにしています。公式ページでも掲げているテーマは、「シェルターなのに、インテリア。」です。

シェルターを寝室の奥へ隠す。ではなく、そこに置いてあること自体が自然な家具にする。その考え方からデザインしています。
塗装まで「工業製品のまま」にしなかった
鉄骨家具は、表面仕上げひとつで印象が大きく変わります。TETUNOMAでは、一般的な工業製品のような質感をそのまま使うのではなく、極細の粉体塗装を採用しています。塗装後は、約180℃の窯で焼き付け。さらに、塗料の種類や塗り厚まで調整し、ザラザラした工業的な質感ではなく、さらっとした「くすみ」のある質感を追求しています。色も、強い原色ではなく、洋室にも和室にも合わせやすいモノトーンを基本としています。耐震シェルターだから、寝室の雰囲気を諦める。
そうならないための仕上げです。

ボルト一つにも「見た目」と「安全」の理由がある
鉄骨をボルトで組み立てる構造では、当然、接合部分が見えます。ここも、工業用ボルトがむき出しのままではありません。

TETUNOMAでは、専用のボルトキャップを製作しています。フレームと馴染む形にしながら、身体が触れたときにケガをしにくいよう、角を丸く設計。
つまり、見た目だけのための部品ではありません。安全性とデザインを一つの形で解決する。小さな部分ですが、TETUNOMAの考え方がよく表れている部分です。
圧迫感を減らすことも、デザインの一部
耐震シェルターで気になる方が多いのが、「中に入ったとき狭く感じないか」という点です。TETUNOMAでは、人が普段から内部で眠ることを前提に、空間寸法も決めています。座った状態で、内部の高さは約120cm。寝具を置いた後に使える高さを確かめます。
入口も、大きく身体をかがめたり、這って入ったりするのではなく、少しかがむ程度で出入りできる広さを確保しています。
さらに内部寸法も、布団の規格より少し余裕を持たせています。これは、単にシェルター内部を大きくしたかったからではありません。
毎晩、入る。座る。横になる。寝返りを打つ。朝起きる。そうした普通のベッドとしての動作を考えた結果です。
好きな寝具を使えることも「デザイン」
防災製品だから、専用マットレスしか使えない。という設計にはしていません。TETUNOMAは、一般的なマットレス。
ポケットコイルマットレス。布団。市販のすのこベッド。などを使用できます。人によって、寝心地の好みは違います。
身体の状態も違います。膝が悪い方なら、厚めのマットレスで立ち上がりやすくする。床に近い方が安心する方なら、薄い寝具を選ぶ。製品側が生活を決めるのではなく、生活に合わせて使える余白を残す。これも家具としてのデザインです。
毎日の寝床そのものを、鉄の空間で囲む
TETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄のフレームの内部に布団やマットレスを敷き、普段からその中で眠る耐震シェルターベッドです。いつもの寝床に、命を守るための強い空間をつくります。
視界、風通し、寝具を選ぶ楽しみ、触れたときの質感。毎晩使いたくなる家具として、暮らしに合う形を追求しています。
「開放的にする」と「何もなくす」は違う
もちろん、開放感を出すために、必要な構造までなくしてしまっては耐震シェルターではありません。TETUNOMAでは、人がいる空間を囲う鉄骨フレームは残しながら、全面を板で塞ぐのではなく、視線と空気が抜ける構造にしています。
だから、寝室そのものが見える。光も入る。空調も届く。それでいて、必要な場所には鉄骨構造がある。開放感と構造強度のどちらかを選ぶのではなく、強さを成立させながら、どこまで日常空間として使いやすくできるか。そこを考えて設計しています。
「防災用品らしくない」は、悪いことではない
昔の防災用品には、非常時だけ使えればいい。という発想の物も多くありました。でも、家庭の中へ置く防災用品は、何年も何十年も日常生活の中に存在します。だったら、見た目を気にしてもいい。色を選んでもいい。家具との相性を考えてもいい。
寝心地を気にしてもいい。「防災用品だから我慢する」という前提そのものを変えてもいい。と思います。むしろ、気に入っているから毎日使う。毎日使っているから、もしもの瞬間にもそこにいる。その方が、寝室の防災として自然です。
毎日使うことまで含めて「防災性能」
どれだけ高性能な防災用品でも、生活の邪魔になって使わなくなれば、その性能を発揮する機会は減ってしまいます。
TETUNOMAが目指しているのは、「地震が来た日にだけ価値がある物」ではありません。普段は、好きな寝具を使えるベッド。
寝室に馴染む鉄家具。そして万が一、家屋が大きく損壊したときには、人が眠っている周囲に生存空間をできる限り残す耐震シェルター。
安全か、デザインか。どちらか一方を選ぶのではなく、安全に必要な構造を突き詰めながら、それを毎日の暮らしの中で使える形にする。
それが、TETUNOMA(鉄の間)の考える「寝床に備えを加える家具」のデザインです。
毎日眠る場所に備えを加える家具
寝床に倒壊物への備えを加える強く、美しい"空間"を。
耐震シェルターベッド『TETUNOMA(鉄の間)』
私たちは、寝床に備えを加える家具を作っています。
日心製作株式会社
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いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。
