夜中の地震に備える|起きて移動する前に整えたい寝室の防災
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午前3時。真っ暗な寝室で、突然大きな揺れが始まる。スマートフォンから緊急地震速報が鳴り、驚いて目を覚ます。
そんな状況を想像してみてください。「早く外へ逃げなければ」と思うかもしれません。しかし実際の地震では、揺れている最中に慌てて外へ飛び出すことが、必ずしも正しい行動ではありません。大きな揺れの最中は、家具が倒れたり、ガラスや物が落下したりする可能性があります。
まず必要なのは、その場で自分の身体を守ること。だからこそ、夜中の地震では、「自分はどれだけ速く逃げられるか」
ではなく、「地震が起きた瞬間、自分がいる場所は安全か」を考えておくことが大切です。
震度6強では、立って移動すること自体が難しくなる
大きな地震になると、「逃げようと思えば逃げられる」とは限りません。気象庁によると、震度6強では、立っていることができず、はわないと動くことができないほどの揺れになることがあります。固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものも多くなります。つまり、ベッドから立ち上がる。ドアまで歩く。階段を下りる。玄関から外へ出る。という行動そのものが困難になる可能性があります。
地震対策を考えるとき、「自分が素早く動けること」を前提にしすぎない。これは非常に重要です。
真夜中は、さらに条件が悪くなる
昼間であれば、周囲が見える。起きている。靴を履いている。状況を把握しやすい。という条件があります。しかし深夜は違います。

熟睡している。部屋が暗い。裸足かもしれない。そして、突然目を覚ます。人間には、眠りから目覚めた直後に、注意力や判断力、反応速度などが一時的に低下する「睡眠慣性」と呼ばれる現象があります。つまり、目を開けた瞬間から、普段と同じように頭と身体が動くとは限りません。
特に夜中の地震では、「起きる→状況を理解する→移動する」という一連の行動に頼りすぎない寝室づくりが重要になります。
「何秒で逃げられるか」を競う必要はない
防災というと、「何秒以内に避難する」「すぐに安全な場所へ移動する」という発想になりがちです。
もちろん、津波や火災など、揺れが収まったあと直ちに避難しなければならない状況もあります。しかし、大きく揺れている最中の基本は、まず身の安全を確保すること。
だから寝室では、「地震が来てから、どこへ逃げ込むか」だけではなく、地震が起きた瞬間から、自分がいる場所をどう守るかを考えてみてください。
普段から、強い空間の中で眠る
TETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄のフレームの内部に布団やマットレスを敷き、普段からその中で眠る耐震シェルターベッドです。いつもの寝床に、命を守るための強い空間をつくります。
真夜中も明け方も、いつも眠る場所に鉄の構造がある。毎日の寝床そのものへ備えを持たせる、という考え方です。
子どもや高齢の家族なら、さらに「移動しない備え」が重要になる
小さな子ども。高齢の方。足腰に不安のある方。こうした家族がいる場合、激しい揺れの中で素早く移動することはさらに難しくなります。
親自身が寝起きの状態で、子どもを抱き上げて別の場所へ移動できるとも限りません。だから、地震が起きたら守りに行くだけではなく、普段眠っている場所を最初から守られる場所にしておく。という備えにも意味があります。

シェルターでも、毎日眠れる空間でなければ意味がない
強い空間をつくるだけなら、人を鉄板で囲った小さな箱をつくる方法もあります。でも、そこに毎晩寝たいとは思わないでしょう。
TETUNOMAは、毎日使うベッドであることを前提に設計しています。内部の高さは約120cm。座った状態でも圧迫感を感じにくい高さを確保しています。
寝具も固定されていません。一般的なマットレス。ポケットコイルマットレス。布団。市販のすのこベッド。など、好みに合わせて選ぶことができます。
防災のために毎日の寝心地を大きく変えるのではなく、いつもの睡眠空間に、鉄骨の強さを加える。という考え方です。
最大131.7トン。試験で確かめた構造の強さ
一級建築士でもある建築学教授2名の立会いのもと、専用の大型油圧試験機で耐荷重試験を行いました。センサーやモニター、映像で荷重と変形を確かめ、最大131.7トンを記録しました。
設計や計算で終わらせず、実際の試験で強さを確かめる。眠っている人の周囲に、命を守るための空間を残したい。その想いを、鉄の構造に込めています。
枕元と通り道にも、備えを重ねる
寝床のそばへライト、履物、笛、スマートフォンを。家具を固定し、ガラスまわりと出入口までの通り道を整えます。

住宅の耐震診断・改修、家具対策、寝床の備え。それぞれを暮らしに合わせて進めながら、ご家族の寝室を整えていきましょう。
真夜中だからこそ、「人間が完璧に動けない」ことを前提にする
地震は、こちらの準備が整った状態で起きてくれるとは限りません。真夜中かもしれない。熟睡しているかもしれない。
停電するかもしれない。身体がすぐに動かないかもしれない。だからこそ、防災を自分の反射神経だけに任せない。
地震が起きたら、「どれだけ早く外へ逃げられるか」だけを考えるのではなく、地震が起きた瞬間に、自分がどんな空間で眠っているか。
そこから考えてみてください。
「逃げる寝室」ではなく、「守られる場所で眠る寝室」へ
真夜中の大地震では、必ず冷静に判断できるとは限りません。必ず立ち上がれるとも限りません。必ず安全な場所まで移動できるとも限りません。
だからTETUNOMAは、地震が起きてから安全な場所へ移動するのではなく、普段から強い空間の中で眠るという方法を選びました。
毎日は、普通のベッドとして眠る。もしものときには、その場所に人がいる空間を残すことを目指す。TETUNOMA(鉄の間)は、「自分がうまく逃げられること」だけに頼らない寝室の防災を考えるための耐震シェルターベッドです。
毎日眠る場所に備えを加える家具
寝床に倒壊物への備えを加える強く、美しい"空間"を。
耐震シェルターベッド『TETUNOMA(鉄の間)』
私たちは、寝床に備えを加える家具を作っています。
日心製作株式会社
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いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。
写真の出典
- Atsushi Tadokoro / Futon (9455233917).jpg / CC BY 2.0
- KMJ / Flashlight.jpg / CC BY-SA 3.0
