地震でペットと避難所に入れる?「同行避難」と在宅避難、飼い主が今から備えること

地震でペットと避難所に入れる?「同行避難」と在宅避難、飼い主が今から備えること

大きな地震が起きたとき。愛犬や愛猫を抱えて、避難所へ向かう。そこまではイメージできても、「避難所に着いたあと、ペットと一緒に過ごせるの?」と聞かれると、分からない方も多いのではないでしょうか。実は、「ペットと一緒に避難すること」と、「避難所でペットと同じ部屋にいられること」は別の話です。ペットと暮らしている家庭では、人間用の非常食や避難経路だけではなく、ペットを含めて、どこで避難生活を送るのかまで事前に考えておく必要があります。

「同行避難」=避難所で一緒に眠れる、ではない

環境省は、災害時には飼い主自身と家族の安全を確保したうえで、ペットと一緒に安全な場所へ避難する「同行避難」を基本としています。ただし、同行避難とは、ペットと一緒に避難する「行動」を意味する言葉です。避難所へ到着したあと、人とペットが同じ部屋で生活できることを意味するものではありません。避難所によっては、屋外の一時飼育場所。

椅子の上に置かれた銀色の非常持出袋
非常持出袋の例。必要な物を入れたら、持てる重さと、すぐ取り出せる置き場所を確かめます。

人とは別の部屋。ケージ専用スペース。などでペットを管理する場合があります。実際、環境省でも、避難所でのペットの飼養環境は施設によって異なることを前提にしています。だから、「避難所へ行けば何とかなる」ではなく、自分の地域ではどうなっているのかを、地震が起きる前に確認しておくことが重要です。

ところが、8割以上が「避難所のペット受入れ体制を知らない」

アイペット損害保険が2024年に犬・猫の飼い主1,000人へ行った調査では、最寄りの指定避難所のペット受入れ体制を「知らない」と回答した人が8割以上でした。さらに、「同行避難が原則であること」自体を知らない人も約8割。つまり、ペットと暮らしている家庭の多くが、「地震が来たらどこへ行き、ペットがどこで過ごすのか」を十分に把握できていないということです。まずは自治体のホームページを見る。

分からなければ市役所へ問い合わせる。これだけでも大きな一歩です。

避難所だけを想定すると、「車中泊」という選択になることもある

2016年の熊本地震では、熊本県の調査で、避難した人の約7割が自動車への避難を経験したとされています。

理由は余震への恐怖やプライバシーの問題、乳幼児や介助が必要な家族などさまざまで、ペットを連れての避難が難しいことも理由の一つとして挙げられました。ここは、「ペットを飼っている人の7割が車中泊した」という意味ではありません。しかし、ペットと一緒に避難所生活を送ることへの不安から、車を選ぶ家庭があることは現実です。そして車中泊には、別の危険があります。

車中泊では、飼い主自身の健康にも注意が必要

狭い車内で長時間同じ姿勢を続け、水分摂取が不足すると、足の静脈に血栓ができ、それが肺へ詰まる肺血栓塞栓症、いわゆる「エコノミークラス症候群」の危険が高まります。厚生労働省や日本循環器学会も、災害時の車中泊について注意を呼びかけています。熊本地震でも、発災早期にエコノミークラス症候群による死亡が報告されています。

だから、「ペットと一緒にいられるから、とりあえず車で寝よう」を長期間の避難計画にするのはおすすめできません。

やむを得ず車中泊する場合には、こまめに水分を取る。定期的に身体を動かす。長時間同じ姿勢で眠り続けない。

など、人間側の健康管理も必要です。

東日本大震災では、ペットも大きな被害を受けた

2011年の東日本大震災では、人だけでなく、多くのペットも犠牲になりました。環境省の記録では、福島県では震災前に約11万6,000頭の犬が登録されており、津波災害などによって約2,500頭の犬が死亡したと推測されています。

猫については当時、犬のような登録制度がなかったため、被害の全容は分かっていません。この数字から分かるのは、ペットについても、災害が起きてから考えるのでは遅いということです。キャリーケース。リード。フード。水。

薬。トイレ用品。迷子札やマイクロチップ。そして一時的に預かってくれる親戚や知人。普段から準備しておく必要があります。

ペットにとっても「いつもと違う場所」は大きな変化

環境省も、避難や避難生活そのものがペットにとって大きなストレスになる可能性を指摘しています。だから普段から、キャリーやケージに入ることに慣らす。犬なら基本的なしつけをする。知らない環境にも少しずつ慣らす。健康管理をしておく。といった準備が必要です。防災用品を買うだけではなく、「避難できるペットにしておく」ことも防災なのです。

入口を開いたソフトキャリーに入ろうとする小型犬
入口を開けたキャリーに入る小型犬。普段の暮らしの中で、キャリーに親しむ時間をつくります。

自宅が安全なら「在宅避難」も選択肢になる

ペットと暮らしている家庭にとって、もう一つ考えておきたいのが、在宅避難です。たとえば横浜市では、地震後に自宅や周辺の安全が確認できる場合には、避難所だけではなく在宅避難も選択肢として示しています。ペットについても、自宅で生活できる場合は、住み慣れた環境で過ごせるため、ペットのストレスを抑えやすいというメリットがあります。ただし、ここには非常に重要な条件があります。自宅が安全であること。

地震後は、飼い主とペットが安全に過ごせる場所へ

家の傾きや損傷、火災など周囲の危険を確認し、安全な場所へ避難します。キャリーや持ち出す用品を手に取れるよう、普段から準備しておきましょう。

在宅避難、避難所、親戚などへの相談先。住まいと地域の状況を踏まえ、飼い主とペットの過ごし方を考えておくと、いざというときの選択につながります。

ペットを守るためにも、まず飼い主が無事でいる

ペットの災害対策というと、どうしても、「犬をどう運ぶか」「猫をどこへ避難させるか」に目が向きます。もちろん、それは大切です。

でも、その前に必要なのが、飼い主自身が無事でいること。飼い主が大きなけがをしてしまえば、キャリーへ入れることも、リードを付けることも、避難所まで連れていくことも、食事を与えることも難しくなります。だから、飼い主自身の寝室を安全にしておくことも、結果としてペットを守る準備の一つになります。

ペットを思う家族の、毎晩の寝床にも備えを

TETUNOMA(鉄の間)は、強固な鉄のフレームの内部に布団やマットレスを敷き、普段からその中で眠る耐震シェルターベッドです。いつもの寝床に、命を守るための強い空間をつくります。

TETUNOMA(鉄の間)を寝室で使うイメージ
鉄のフレームの中に、好みの布団やマットレスを。いつもの寝室に備えを加える家具です。

大切な家族の世話を続けるために、自分が眠る場所も整えたい。その想いに応える家具として、私たちは構造の強さを追求しています。

一級建築士でもある建築学教授2名の立会いのもと、大型油圧試験機で耐荷重試験を行い、最大131.7トンを記録しました。

読書やくつろぎを楽しむ、TETUNOMA(鉄の間)のある日常。

一般住宅へ設置できるよう、10分割できる構造に

ペットと暮らしている家庭では、長期間の大規模工事そのものが負担になる場合があります。工事中の大きな音。

知らない作業員の出入り。生活環境の変化。これらが苦手な犬や猫もいます。TETUNOMAは、住宅そのものを工事して設置する製品ではありません。

複数のユニットに分割して搬入し、寝室の中で組み立てます。壁や基礎を大きく施工する耐震改修とは、まったく別の方法です。

また、専用のベースラグも標準装備しています。本体は重量があるため、基本的には1階への設置を推奨しています。

ペットの寝場所と、飼い主の寝床を一緒に整える

ペットのケージやサークルの転倒防止、周囲の家具の固定、キャリーに慣れる練習。ペット自身の備えも、一つずつ進めていきましょう。

飼い主が眠る場所と、ペットが安心して過ごす場所。その両方を家族の間取りに重ね、いつもの暮らしの中で備えられます。

ペットの防災は「避難所か在宅か」の二択ではない

災害時の行動は、一つに決めつけることはできません。自宅が安全なら、在宅避難。自宅が危険なら、ペットと同行避難。

一時預け先が確保できるなら、ペットを預ける。状況によっては、別の安全な親戚宅などへ移動する。大切なのは、地震が起きてから初めて考えないこと。自宅の安全性。避難所のルール。一時預け先。ペット用品の備蓄。そして、飼い主自身が無事でいるための寝室の備え。いくつもの選択肢を、平常時から準備しておく。

「ペットがいるから避難できない」を防ぐために

ペットは、災害が起きたときだけ家族になるわけではありません。毎日一緒に暮らしている、大切な家族です。だからこそ、人間だけの防災計画をつくってから、最後にペットを付け足すのではなく、最初からペットを含めて避難計画を考えることが大切です。今できることは、避難所のペット受入れ方法を確認する。キャリーやケージに慣らす。フードや水を備蓄する。

一時預け先を決める。家具やペットサークルの転倒対策をする。そして、そのペットを守る飼い主自身が、地震直後に動ける状態でいられるよう寝室を備える。

TETUNOMA(鉄の間)は、ペットと一緒に暮らす飼い主にとっても、「まず自分が無事でいる」という防災の土台をつくるための耐震シェルターベッドです。

 

TETUNOMA(鉄の間)の製品写真


毎日眠る場所に備えを加える家具

寝床に倒壊物への備えを加える強く、美しい"空間"を。
耐震シェルターベッド『TETUNOMA(鉄の間)』

私たちは、寝床に備えを加える家具を作っています。

日心製作株式会社

強さを確かめた実験を見る

TETUNOMA(鉄の間)のある暮らしを見る

いつもの寝具で眠り、寝る前は本を読んでくつろぐ。写真と実物映像を見ながら、あなたの寝室に迎えた姿を思い描いてみてください。

TETUNOMA(鉄の間)のある暮らしを見る

紙の資料でじっくり見る|無料パンフレット

写真の出典
  1. David Pursehouse / Earthquake Survival Kit / CC BY 2.0
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