「ペットがいるから避難できない」は他人事じゃない──災害データが示す飼い主のジレンマと、自宅で命を守る選択肢
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この記事でわかること
- 環境省は「同行避難」を推奨しているが、避難所でペットと同室で過ごせるとは限らない
- 飼い主の約8割が、最寄り避難所のペット受け入れ体制を知らない
- 熊本地震では約7割が車中泊を経験し、エコノミークラス症候群による死亡例も発生
- 東日本大震災では福島県だけで約2,500頭の犬が死亡したと報告されている
- ペット飼育世帯にとって「在宅避難」の備えが極めて重要
大きな地震が来たとき。
あなたは愛犬や愛猫を抱えて、避難所に向かえますか。
そして、避難所に着いたあと、ペットと一緒に中に入れますか。
この問いに「はい」と即答できる飼い主は、ほとんどいないのではないでしょうか。
日本のペット飼育世帯は約1,600万頭(犬約679万頭・猫約915万頭)に達しています。
これだけの数の動物と暮らす家庭がありながら、災害時のペット対策は驚くほど整っていません。
この記事では、過去の震災データをもとに、ペット飼育世帯が直面するリスクと、現実的な備えを考えます。
「同行避難」と「同伴避難」は違う
まず、多くの飼い主が誤解している言葉の違いを整理します。
同行避難:ペットと一緒に避難場所まで移動する行為のこと。
同伴避難:避難所でペットを飼い主のそばで飼養管理する状態のこと。
環境省は「同行避難」を推奨しています。
しかし、これは**「避難所でペットと同じ部屋で過ごせる」という意味ではありません。**
環境省のガイドラインにも、ペットの飼養環境は避難所によって異なると明記されています。
(出典:環境省 人とペットの災害対策ガイドライン)
つまり、「一緒に逃げてください。でも、避難所で一緒にいられるかは保証しません」というのが現状です。
飼い主の8割が「受け入れ体制を知らない」
アイペット損保が実施した2023年の調査では、驚くべき結果が出ています。
最寄りの避難所のペット受け入れ体制を知らない飼い主が約8割。
さらに、同行避難をしない理由の第1位は──
「避難所に行ってもペットが入れない可能性があるから」
(出典:アイペット損保 ペットとの同行避難に関するアンケート調査2023)
多くの飼い主が、「どうせ入れてもらえないだろう」と最初から諦めているのです。
その結果、何が起きるのか。
過去の震災が、答えを見せています。
熊本地震 ── 車中泊という選択の代償
2016年の熊本地震では、避難所にペットを連れて行けない飼い主が、ペットとともに車中泊を選ぶケースが多発しました。
熊本県のアンケートでは、被災者2,297人のうち約7割(1,568人)が車中泊を経験しています。
そして、車中泊には深刻な健康リスクが伴います。
エコノミークラス症候群です。
長時間同じ姿勢で座り続けることで、足の静脈に血栓ができる。
東日本大震災の調査では、車中泊者の約3割に血栓が確認されました。
(出典:GAZOO 車中泊避難に潜む危険)
熊本地震では、実際にエコノミークラス症候群による死亡例も報告されています。
ペットを守ろうとした結果、飼い主自身の命が危険にさらされる。
これが、ペット飼育世帯の災害時の現実です。
東日本大震災 ── 置き去りにされた命
2011年の東日本大震災では、さらに悲惨な事態が起きました。
福島県では原発事故に伴う避難指示により、多くの住民が急きょ自宅を離れることになりました。
しかし、避難先の仮設住宅や借り上げ住宅でペットの飼育が認められなかったケースが多く、結果として多くの犬猫が取り残されました。
環境省の報告によると、福島県だけで約2,500頭の犬が死亡。
猫は登録制度がないため、被害の全容は把握できていません。
「すぐ戻れると思った」
「避難所に連れていけなかった」
飼い主に悪意はありません。
しかし、備えがなければ、結果としてペットを置き去りにせざるを得ない状況が生まれるのです。
ペットのストレスという見えないリスク
仮に避難所に入れたとしても、ペットにとって避難生活は大きな負担です。
犬や猫は、地震そのものだけでなく、環境の変化に強いストレスを感じます。
地震時の典型的な行動として、以下が報告されています。
- パニックになり逃げ出す、隠れる
- 震える、吠え続ける
- 飼い主から離れなくなる
- 一時的に攻撃的になる
(参考:犬や猫の恐怖症・パニック発作)
見知らぬ人が大勢いる避難所で、こうした状態のペットを管理するのは容易ではありません。
鳴き声や臭いが原因で、他の避難者とのトラブルに発展した事例も、熊本地震で多く報告されています。
ペット飼育世帯にとっての「最適解」とは
ここまでのデータを整理しましょう。
- 避難所のペット受け入れ体制は不十分
- 車中泊はエコノミークラス症候群のリスクがある
- ペット自身も環境変化で大きなストレスを受ける
- 置き去りにすれば、ペットの命が失われる
では、どうすればいいのか。
ひとつの答えが、「在宅避難の安全性を高める」ことです。
自宅が安全であれば、ペットは住み慣れた環境にいられます。
飼い主も避難所でのトラブルを避けられます。
横浜市の防災ページでも、自宅が安全な場合は在宅避難が選択肢になると記載されています。
(参考:横浜市 災害時のペット対策(震災))
問題は、「自宅が安全かどうか」です。
特に木造住宅の場合、建物が倒壊すれば在宅避難そのものが成り立ちません。
だからこそ、「倒壊しても生存空間を確保できる備え」が必要になります。
ペットと一緒に守られる空間 ── TETUNOMA(鉄の間)
日心製作株式会社の耐震シェルターベッド**TETUNOMA(鉄の間)**は、就寝中の命を守る防護空間です。
建築構造用鋼材を使用。耐荷重120トン超。
木造2階建てが倒壊した場合の推定落下荷重(10〜50トン)の2〜10倍以上に耐えます。

ペット飼育世帯にとって、TETUNOMAには大きなメリットがあります。
避難所に行かなくていい。
TETUNOMAの内部は、建物が倒壊しても押し潰されない生存空間です。
揺れが収まったあと、救助を待つ間もペットと一緒にいられます。
ペットにとっても住み慣れた場所。
避難所の喧騒や見知らぬ環境に連れ出す必要がありません。
ベッドのそばで寝ている犬も、ベッドの下に隠れる猫も、飼い主と同じ寝室にいられます。
工事不要。賃貸にも設置可能。
10パーツ分割、1パーツ約15kg。ボルト組み立て式。
壁や床を傷つけないので、ペット可の賃貸住宅にもそのまま設置できます。
「避難所に行けないから何もできない」ではなく、「避難所に行かなくても安全な空間を作る」。
ペットと暮らす家庭にこそ必要な発想の転換です。
耐荷重120トン超。工事不要。
ペットと一緒に守られる寝室へ。
