食器棚の地震対策|本体・扉・食器・ガラスの備えと通り道の整え方
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食器棚の地震対策は、本体の固定に、扉の開放防止・食器の収納・ガラスの飛散防止を組み合わせるのが基本です。棚を固定したうえで中身も飛び出しにくくすると、毎日使うキッチンと、出口までの通り道を一緒に整えられます。
「突っ張り棒を付けたから終わり」「食器を減らせば大丈夫」と一つの対策だけで済ませず、今ある食器棚を外側から順に見ていきましょう。

まずは本体を固定。上下に分かれた棚は連結も
背の高い食器棚は、壁や柱のしっかりした部分と本体を金具などで固定します。ねじを留める相手は、壁の表面だけでなく、その奥にある下地です。家具側も、器具が指定する取付け位置に合わせます。
上台と下台に分かれたタイプは、上下の連結金具も見ます。棚全体が壁につながっていることと、上台が下台からずれにくいことを、別々に確かめると分かりやすくなります。
固定する場所の基本:総務省消防庁・家具を金具で固定する方法
突っ張り棒を使うときは、天井と組み合わせ方を見る
突っ張り棒は、棚と天井の間を押して支える器具です。天井の強度、棚上部の構造、器具の取付け範囲が選ぶポイントになります。壁へ直接固定しにくい場合も、部屋の条件に合う器具と取付け方から決めましょう。
天井への取り付けを詳しく知りたい方は、地震対策の突っ張り棒と天井の強度をご覧ください。賃貸の方は、壁に穴を開けにくい部屋の家具固定も参考になります。
扉には開放防止器具。いつもの開け閉めまで考える
棚の本体を固定しても、扉が開けば中の食器が飛び出すことがあります。観音開きの扉には、扉開放防止器具や感震ラッチを取り付ける対策があります。
選ぶときは、次の順で実物に合わせてみてください。
- 扉の形:開き戸か引き戸か。器具が対応する形式を選ぶ。
- 取付け位置:扉や棚の内側に、器具を留める場所と必要な隙間があるかを見る。
- 毎日の操作:家族が普段どおり使え、閉めた後に器具が働く状態になるかを確かめる。
よく使う茶碗の場所で試すと、食器を出すたびにどんな操作をするのかが想像しやすくなります。器具ごとに取り付け方や解除の操作が違うため、購入前に説明図と自宅の扉を見比べると選びやすくなります。
扉の対策:東京都・地震に備えた家具類の安全対策
重い食器は下へ。棚の中とガラスも整える
大きな鉢や重い皿は下段へ、軽い物は上段へ。食器棚の重心を下げるとともに、重い物を高い場所から落とさない収納にします。食器を高く積み重ねている場所は、段を分けて取り出しやすくするところから始められます。
棚板には食器用の滑り止めシート、ガラス扉には飛散防止フィルムという組み合わせも役立ちます。扉を閉じておく対策と、棚の中で滑りにくくする対策を合わせて考えましょう。
重心・滑り止め・ガラスの対策:総務省消防庁・重い物は低いところへ
キッチンから出口まで、通れる配置にする
次に、棚と部屋の出入口の位置を見ます。棚が倒れる方向や、引き出しが飛び出す方向にドアがあると、出口までの通り道をふさぐことがあります。食器棚の前だけでなく、隣の部屋へ向かう場所も含めて配置を考えます。
キッチンを通って玄関へ向かう間取りなら、床に食器が散らばらない工夫も、避難の準備につながります。扉の対策、ガラスの対策、家具の向きを、一つの道順として見直すと整理しやすくなります。
家具配置と通路の考え方:東京都防災・室内の備え
家族で一つずつ確かめる、食器棚の点検メモ
- 本体はどこに固定され、上下の棚はつながっているか。
- 扉が開くのを抑える器具はあり、普段の操作で使えるか。
- 重い皿や鉢を下へ移し、食器を取り出しやすくできるか。
- 棚の前から部屋の出口まで、通れる配置になっているか。
今日は重い皿を移す、次は扉に合う器具を選ぶ。できることを順に進めると、使いやすさを保ちながら備えが整います。
食器棚を整えたら、毎晩眠る場所の備えも
キッチンを整えた次は、長い時間を過ごす寝室へ。枕元に倒れてくる家具がないか、寝床から出口まで歩けるかを見直すと、家の中の備えがつながります。寝室の地震対策を始める順番も一緒にご覧ください。
眠る空間そのものに備えを加えたい。その思いから、私たち日心製作は耐震シェルターベッドTETUNOMA(鉄の間)をつくっています。耐荷重試験では、一級建築士の建築学教授2名の立会いのもと、大型試験機で最大131.7トンを記録しました。

頑丈さと、好きな部屋で心地よく暮らせることを一緒に。和室にも洋室にも合う2色のフレームと、いつもの布団やマットレスで使う姿を、写真と映像でご紹介しています。
写真の出典
Santeri Viinamäki / Drinking glasses and plates in kitchen cupboard / CC BY-SA 4.0